刑事事件の弁護士の仕事内容が3分でわかる

弁護士の仕事とは?

テレビの刑事ドラマや刑事事件を扱った映画では、刑事事件を担当する弁護士がしばしば登場します。大抵の作品では、刑事手続を通じて被疑者もしくは被告人の利益になるような活動を行う弁護士の様子が描かれていますが、演出上誇張されている部分もあるものの、実際の刑事手続でも弁護士の活動目的はおおむね一緒です。

しかし、仕事の内容は、映像作品で描かれていない部分も含めるとたくさんあります

刑事事件の弁護士の仕事内容は、起訴される前と後で分けることができます。

起訴される前は、まず被疑者本人に対しては面会をし、捜査の状況を聞き取って、法律に基づいたアドバイスを行います。弁護人は、警察や検察が捜査で集めた証拠を見ることは起訴後まで一切見ることができず、受任した時点では報道レベルでしか事件の内容を知りません。

より詳しく事件の内容や取り調べの様子を知りたい場合にとれる方法は、基本的には被疑者から話を聞くこと以外にはありません。また、受任した事件によっては、被害者と面会して示談に向けた交渉をするのも弁護人の仕事内容に含まれることがあります。刑事事件の中には、起訴するほどではない事件も少なくなく、そのような事件では検察官から居場所を聞き、被害者のもとに訪れて直接話をききます。

被疑者が罪を認めている場合は謝罪文を書いてもらって被害者に読んでもらうこともあります。もし、示談が成立すれば示談書を作成し、被害者には検察官にあてて不起訴か減刑を求める嘆願書の作成を依頼します。起訴前の弁護士の仕事はこの他にも、事件の証拠品集めや、検察官との直接交渉、勾留に対する不服申立てなどといった裁判所に対する手続きなどがあります。

起訴された後は?

一方、起訴された後は、まず保釈が可能な要件が整っていれば裁判所に対して保釈の請求を行います。保釈を実現させるためには被告人の身柄を預かってくれる人が必要なので、その人をみつけて引受書に必要事項を記入してもらい、そのあと裁判所に請求書類を提出します。

もし、保釈が認められれば保釈金を納め、被告人が釈放されたら自宅などに送り届けます。また、保釈には必ず条件が付されており、従わなかった場合は保釈が取り消しとなってしまうため、保釈後の行動もこまめに確認するのも弁護人の仕事です

起訴後の弁護人の最大の仕事は、なんといっても公判での被告人の弁護で、担当する弁護士は公判日に向けてたくさんの準備をします。例えば、公判日の前日までは、検察側が証拠調べ手続の中で出してくる証拠について検討し、その結果にしたがって弁護の方針を決めます。

証人に出廷して証言をしてもらう場合や、被告人質問がある場合、論告求刑、弁論、被告人の意見陳述が行われる場合は、その公判が近くなった時期に対象の人と会って打ち合わせをします。また、示談が成立できる可能性がある場合は裁判と並行して被害者と示談交渉をし、話がまとまれば示談書を作成して公判に証拠として提出します